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子供が歯磨きをしないときの対応

歯ブラシは好きでやる物ではありません。だから当然、歯ブラシの意味を理解しなければ、わざわざやりたくありません。

人は歯ブラシをするために生きているのでなく、生きるために食べて、年を取っても美味しく食べ物が食べられるように歯ブラシをするのです。

歯ブラシで一番重要なのは習慣です。

歯ブラシの仕方の流れ

歯ブラシは、食べたら磨くという習慣を付けるために自分で磨かせます。

しかしまだ、手指の発達が未熟なので、上手く磨けません。現実的には本人の歯ブラシに対して、歯ブラシが出来ていると期待してはいけません。

ちゃんとした歯ブラシが出来るのは個人差がありますが、大体、9歳〜12歳ぐらいなので、それまでは歯ブラシをただ単に動かしているだけで、細かい動きが出来ないのです。

そのために仕上げ磨きは必ず行わなくてはいけません。

目次

歯ブラシの習慣を付けさせるには

どのように習慣化させるかです。

まずは対象年齢としては5歳くらいまでの話になります。

意外とお子さんはご両親の事をしっかりと見ています。

低年齢であればあるほど、親の行為自体に非常に興味を持っています。そのためにその修正を利用します。

年齢が上がれば上がるほど、周りの情報と、親の行為が重要な役割を果たしてきますが、低年齢であれば、親が行っている行為自体に興味があり、マネをしたがります。

そのために歯ブラシをしている様子を子供に見せる必要があります。

そうすることにより、歯ブラシに興味を持っていきます。

そういうことにより歯ブラシを持ちという行為を自分でするようになります。

低年齢では歯ブラシを口の中に歯ブラシを入れようとしません。

これで十分です。

ここで重要なのは、食べたら歯ブラシを持つという習慣だけです。

注意点はどの年齢層でもそうですが、歯ブラシをくわえて、動いていたりすると、喉に刺さってしまうことがあるので注意が必要です。

そのような事故が起きないようにしっかりと見てあげてください。

仮に自分で歯ブラシを持たなかったケースは、仕方ないので次のステップに進みます。

次のステップは、今度はママがやるね!と言う感じで仕上げ磨きをしてください。

当然、嫌がり暴れる事も想定にあります。

人間が、ではなく、動物自体が、口を触られること自体が不快なのです。

1回目は何をされるか分からないので、おとなしくしているケースもありますが、2回目以降は勝手がわかり、2回目以降から暴れる子もいます。

治療の教科書で言うと、本人が歯ブラシを嫌がらないようにキャラクター物の歯ブラシを使って、興味を持たせて歯ブラシをすると書かれています。

正直言って無理です。

結果として羽交い締めにして歯ブラシをやるようになります。

当然ですが、歯ブラシは嫌な事であるので、ものすごく暴れます。

これでおしまいだと、歯ブラシは嫌な事だけで終わってしまいます。

歯ブラシが終わった後に、ご褒美をあげてください。

決して物を与えるだけがご褒美ではありません。

例えば、両手を使う遊びや絵本を読んであげてください。

歯ブラシは嫌な事だけど、歯ブラシは嫌なことだけど、歯ブラシが終われば、ママを独り占めできることを学習していきます。

当然、ここまでの課程には声がけは重要です。0歳〜2歳くらいまでは、全くこちらの話は聞いていませんが、声をかけてください。

できたね!歯ブラシで来からママと絵本を見ようか!ママが絵本読んであげる!

と言う感じです。

この声かけは重要です。お母さんが強引に歯ブラシをするのですが、ストーリーを作って話しかけてください。

2歳〜2歳半過ぎるとだんだんと理解できるようになります。

ここで絵本と書きましたがデジタル媒体はNGですよ!!!

必ず紙媒体の絵本にしてください。

この辺の参考記事としては、日本医師会会館で行われた特集の記事を参考にしてください。

その他には、ご褒美としては微妙ですが、歯磨きの後に食べられるような食材を利用する手もあります。

1つの例としての商品の紹介を別記事で紹介しています。

もっと手軽にと言う内容でしたら、参考になる商品のリンクを入れておきます。

微妙と表現をしたのは、キシリトールが100%ではない点です。

全ての商品の食品成分はしら出ていませんが、大半は、人工甘味料を使用しているので、虫歯にならないではなく、なりにくいですが、用量や使用方法を間違えるとトラブルを起こします。

キシリトール100%の商品として、チョコレートも販売されています。

 私自身も食べていましたが、サララサしたあっさりとしたチョコレートで割と美味しかったです。

しかし、バクバク食べられると、コストの面から涙が出てきます。

なので、このタイプの食品は、おじいちゃん、おばあちゃんが、お孫さんを買収する商品として買ってもらうのも手です。

まだ味覚が発達途中のお子さんにとって、甘い物は非常に魅力的な快楽につながるから、食べ物での買収は効果がありますが、あまり多用させすぎないように注意してください。

別の意味で変な習慣が付いてしまいます。

6歳以降に関しては、十分に理解できる年齢です。

5歳で大人の精神レベルと同じなります。子供だからと行って、その場しのぎの言葉でごまかしても、しっかり覚えています。

え!5歳だとまともな判断できないのでは?と思うかもしれませんが、それは経験が無いからです。

経験を積ませることが重要になります。

子供が独り立ち(社会に出る)するのに必要なのは、大量の食料を与えることではありません。

1人で生きていけるように動物で例えるとカリの仕方を教えることが重要です。すなわち自分自身で生きて行くための方法を教えることが重要です。

話を戻しますと、歯ブラシの重要性を理解できる十分な年齢なので、歯ブラシの重要性を教えていきます。

歯ブラシをしないとどのような結果になるかを教えてあげて、それが出来なければ、自分の責任で痛い思いを経験することを教えています。

言い方には注してください。あまり言い過ぎると、歯科に対する恐怖を植え付け、恐怖でその子を支配する方向に進めてしまい、今後の社会生活にトラブルを起こしていきます。

この代表的なのが、アプリの鬼が来る!が代表で、このアプリは問題視されています。

歯ブラシは、習慣が大切なのです。

もしお母さんが、寝る前に歯ブラシをする習慣があれば、それを夕食後に変えてみてください。1週間後には寝る前に戻っていると思います。

習慣とは、その人の生きてきた過程を示す物で、習慣を変えると言うことは、極端な言い方をすると、その人の人格を否定するようなものですから・・・。

なので、小さいうちに歯ブラシの習慣を付けることは、歯のことだけでなく、今後の社会生活の適応性の問題の解決方法につながります。

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この記事を書いた人

歯科大学卒業後、小児歯科を専攻として大学院を卒業し博士(歯学)号を取得。大学の小児歯科教室で教員を務めた後、地元で小児歯科を専門として開業しつつ、大学の非常勤講師(小児歯科)に任命中。小児歯科学会の認定医、専門医試験に合格して現在は専門医の資格を所有。小児歯科を専門とした歯科医師です。

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